JFPSルール
JFPS公式ルール 付則
チャプター11 JFPSポイントおよびタイトル
セクション11−1 ポイント
JFPS公式フライボールトーナメントにて競技したチームは完走したタイムによって以下のポイントがそのヒートを走った個々の犬に与えられる。点数が認められるためにはJFPS公式ジャッジが存在し、最低4チームが実際に競技すること。トーナメントの参加申し込みの機会が全てのJFPSに登録しているクラブに平等に与えられていて、他のクラブが参加を辞退したような場合は、4つのチームが一つのクラブから参加していても良い。ポイントは所属クラブが変わっても犬の生涯において加算される。獲得したポイントを他の犬に譲渡することは出来ない。
a) 24秒未満で走った場合はそれぞれの犬に25点、
b) 28秒未満で走った場合はそれぞれの犬に5点、
c) 32秒未満で走った場合はそれぞれの犬に1点。
セクション11−2 タイトル
略号 |
タイトル |
ポイント |
賞品 |
FD |
Flyball Dog |
20 |
Certificate |
FDX |
Flyball Dog Excellent |
100 |
Certificate |
FDCH |
Flyball Dog Champion |
500 |
Certificate |
FDCH-S |
FDCH Silver |
1000 |
Certificate |
FDCH-G |
FDCH Gold |
2500 |
Certificate |
FM |
Flyball Master |
5000 |
Pin |
FMX |
Flyball Master Excellent |
10000 |
Pin |
FMCH |
Flyball Master Champion |
15000 |
Pin |
??? |
??? Award |
20000 |
Pin/Plaque |
FGDCH |
Flyball Grand Champion |
30000 |
Pin/Plaque |
??? : NAFAでは最初に20000点獲得した犬の名前をとってONYX Awardという。
日本で最初に20000点獲得した犬の名前をタイトルに使用する。
チャプター12 クラブの変更
a) JFPS公式フライボールトーナメントでポイントを獲得した犬は、3ヶ月間はベテランクラス及びオープンクラスまたはパフォーマンスチームでの参加を除いて他のクラブのもとでトーナメントに参加することは出来ない。この規則に反して犬の名前がタイムシートに記載された場合は同じタイムシートに記載された犬全員がそのトーナメントで獲得した点数を失い、トーナメントでの順位を失う。
b) ベテランクラス、オープンクラス、パフォーマンスチームでは上記12(a)の適用は受けず、元のクラブの状態を維持できる。
c)新しいクラブを立ち上げた時またはそれまで所属していたクラブが廃止された時、引越しなどで所属クラブを離れた時は上記12(a)の適用は受けない。
注:新しいクラブを立ち上げた時とはそのクラブがJFPSに登録されてから、クラブとして初めてのレギュラークラスに参加する時までの間を指す(2009年6月追記)
チャプター13 競技クラスの種類
a) JFPSではレギュラークラス、 準レギュラークラス、ベテランクラス、ノービスクラスなどのクラスがある。
b) レギュラークラスは全てのJFPS公式フライボールトーナメントにて開催される。
c) ベテランクラスに参加する犬は全て7歳以上でなければならない。また、ベテランクラスのレースは以下のルールの適用を受ける。
1) ベテランクラスでは1日に17ヒート以上は走らない。また、5/5もしくはそれ以上に過度な形式であってはならない。
2) ルール8.3(b)(1)フォルススタートの適用を受けず再スタートはしない。ヒート完了するには5番目の犬として再走する。
3) ジャンプの高さは走る犬の高さに関係なくルール8.2(a)で記載されている最低の高さになる。
4) ベテランクラスで走る犬は同じトーナメントの他の公式クラスに参加することは出来ない。
d) ノービスクラスはJFPS公式トーナメントの参加を目指す犬を対象とした練習クラスでJFPS公式フライボールトーナメントの合間、もしくは単独で開催される。このクラスではJFPS公式ルールの適用は受けず、したがって勝敗もポイントもつかない。
e) 準レギュラークラスは一つのクラブでチームが成り立たない場合でもトーナメントに参加することができるクラスで、以下の適用を受ける。
1) 準レギュラークラスに参加する犬は同じトーナメントのレギュラークラスのタイムシートに名前を記載することは出来る。(レギュラークラスと準レギュラークラス 、シングルス等を含む全てのタイムシートにおいて、合わせて最大2枚のタイムシートに名前を記載できる)
2)ルール12a)の3ヶ月の規制を受けず、元のクラブの状態を維持できる。
3)レギュラークラスと同様に11−1の適用を受け、ポイントを獲得することが出来る。
4)スケジュール上、準レギュラークラスがベテランクラスと一緒に走る場合は13(c)(1)、(2)の適用を受ける。
5)準レギュラークラスのタイムはポイントの計算の為のみに記録され、それ以外の目的で使われることはない。
チャプター14 その他のクラス
シングルスクラス、ノービスペアーズクラス、プリフライトシングルクラスは、JFPS公式トーナメントのレギュラークラスでの参加を目指す犬たちを対象とした練習クラスでJFPS公式フライボールトーナメントの合間、もしくは単独d4開催される。既にレギュラークラスに出ている犬たちの自己練習目標としても使われる。
1)シングルスクラス
シングルスのチームは以下で構成される。
1匹の犬と1人のハンドラー
1人のボックスローダー
希望すれば、チームを助けるためにチームはハンドラー以外の人に助けてもらう事ができる。いかなる場合でも、助っ人はジャッジ、相手チームの邪魔をしてはいけない。また、直接的な方法で犬を助けてはいけない。
犬はクラブに所属している必要はない。(999扱い)
犬、並びに競技参加者は全てのJFPS競技会参加資格要件を満たしていなくてはならない。シングルスチームはJFPSポイントを獲得できない。シングルスチームのベストタイムだけが記録され、JFPSのデータベースにて表示される。シングルスのレースタイトルの権利を得るためには、少なくとも一つの完全なヒートを終了しなくてはならない。
シングルスのレースには以下を除き通常のJFPSルールが適用される。
・基本的に左右のレーンの間にはネットを張る。
・犬は4ヒートからなるレースを2レース行う。
・可能な限り近いタイムで走る犬と対戦する。
・失敗のリランはなく、ノーフィニッシュ(NF)になり、タイムは記録されない。
・ヒートの勝敗はつけない。
・ジャンプの高さは自由に選べる。
・ハンドラーのリアクションタイムは犬のタイムに含まれる。
・隣のレーンの犬を無視できない犬の場合には1レーンずつ走る事ができる。
・その他、ヘッドジャッジが必要と判断されるもの。
2)ノービスペアーズクラス
ノービスペアーズクラスのチームは以下で構成される。
2匹の犬と2人のハンドラー
1人のボックスローダー
希望すればパスコーラー(交差を見る人)やチームを助けるためにチームはハンドラー以外の人に助けてもらう事ができる。いかなる場合でも、助っ人はジャッジ、相手のチームの邪魔をしてはいけない。また、直接的な方法で犬を助けてはいけない。
犬は同じクラブに所属している必要はなく、またクラブに所属している必要もない。(999扱い)
犬、並びに競技参加者は全てのJFPS競技会参加資格要件を満たしていなくてはならない。ノービスペアーズチームはJFPSポイントを獲得できない。ノービスペアーズチーム は希望すればタイムの計測が行われるが記録はされない。
・基本的に左右のレーンの間にはネットを張る。
・犬は4ヒートからなるレースを2レース行う。
・1ヒートは最長で1分とする。
・ヒートの勝敗はつけない。
・ジャンプの高さは自由に選べる。
・隣のレーンの犬を無視できない犬の場合には1レーンずつ走る事ができる。
・その他、ヘッドジャッジが必要と判断されるルールを適用する。
3)プリフライトシングルスクラス
このクラスは、フライボール練習中の初期段階の犬を対象に作られている。リコール、ターンの習熟度によってA、B、Cの評価が与えられる。JFPSのデータベースにはタイムの代わりにA、B、Cが記載される。A、B、C評価を希望する犬は、参加申し込みの時点でどの評価に挑戦するかを明示する事。評価を希望しない犬、もしくは3回以上失格してしまった犬は、その後も走行できるが、失敗によるリランは出来ない。ターンの試みは1回だけとする。隣のレーンの犬が気になる犬の場合は、1レーンずつ走行する。
A評価: 犬はスタートラインからジャンプを外さずにボックスに向かい、ボックスでターンをしてから(ボックスを作動させてから)ジャンプを外さずに戻ってくる。一連の行動の後に、犬は速やかに確保できること。ハンドラー並びに助っ人はスタートラインを超えることは出来ない。ボールは無くてもよい。
B評価: 犬はスタートラインからジャンプを外さずにボックスに向かい、ボックス 又は板でターンをしてから(ボックスを作動させて又は板に前足を着いてから)ジャンプを外さずに戻ってくる。ボックスへ向かうリコール、ターン、ゴールに向かうリコールと動きを分解しパーツごとに行ってもよい。ハンドラー、並びに助っ人はスタートラインを超える事は出来るが、犬のホールド以外には犬に触れることは出来ない。犬がハンドラーの走る速さにあわせるような並走は出来ない。ボールは無くてもよい。各行動の後、犬を速やかに確保できること。
C評価: スタートラインからボックスへ全速で向かうリコール。ボックスからゴールへ全速で向かうリコール。リコールの後、速やかに犬を確保出来ること。4つのジャンプを外さないこと。ジャンプの幅はダブル幅でもよい。並走(犬がハンドラーの走る速さにあわせるような行動)とみなされた場合は失格とみなす。
判定基準: 8ヒート中6回成功すれば合格とし、JFPSデータベースにA、B、Cがそれぞれ記載される。
チャプター15 パフォーマンスチーム
パフォーマンスチームはレギュラークラスに参加申し込みしたチームが不測の事態によりトーナメント当日、チームに欠員が出来た場合にルール12(a)の適用を受けることなく、トーナメントに参加する為の処置で、以下の適用をうける。
1) JFPSルールの適用
パフォーマンスチームに係るクラブ、チーム、犬、参加者は以下の項目以外は全てのJFPSのルールに従う。
2) パフォーマンスチームへの変更
提示された理由にたいしてトーナメント主催者の許可の下にレギュラーに申し込んだチームはトーナメント開始前にパフォーマンスチームに変更することが出来る。この変更に関する特例の目的はトーナメントに参加申し込みをしたチームが予期せぬ理由によりチームをうめることが出来ず、また、自分達のクラブ内で欠員を埋めることが出来なかった場合に他のクラブから犬を借りて得点のための走行することを認めるものである。理由に含まれるものは犬の怪我、病気や他の予期せぬ事態を含むがそれらに限らない。チームはパフォーマンスチームとして参加申し込みをすることは出来ない。
3) パフォーマンスチームの状態
パフォーマンスチームの状態はレースの前にタイムシートに明記されること。トーナメント主催者によって準備され配られるシーディングリストにパフォーマンスチームのことは明示されるか、レース前のキャプテンミーティングにて説明される。一度チームがパフォーマンスチームとして宣言された場合、例えクラブ外の犬が得点を得なくてもパフォーマンスチームの状態が変わることは無い
4) クラブの加入状態
パフォーマンスチームで出走したことはクラブへの加入資格、状態に影響しない。
5) 同じトーナメントに参加している犬でもパフォーマンスチームのタイムシートに名前を記載することは出来る。ベテランクラスの犬はパフォーマンスチームに名前を記載できない。
6) 順位と賞
パフォーマンスチームはトーナメントでの賞もしくは順位が与えられない。パフォーマンスチームはレース、ヒートにも勝ちは与えられない。パフォーマンスチームの対戦相手は勝ちが認められるためは最低限のヒートを完了しなければならない。勝ち抜き戦ではパフォーマンスチームは最下位に位置し、複数のパフォーマンスチームが存在する場合はそのシードタイムで位置をきめる。
7) タイム
パフォーマンスチームによって作られたタイムはタイムシートに記載された犬が獲得したポイントの集計のみの目的に使用され、それ以外の目的に使用されることは無い。
チャプター16 FA(フリーエージェント)
一つの年度の終了時点(12月31日)において犬のオーナーと所属するクラブオーナーの間で合意があった場合には、その犬はJFPSルール12(a)(通称3ヶ月ルール)の適用を受けることなく次年度に他クラブに移籍する事ができる。FAによる移籍とは、その犬が年度の一番最初に参加したレギュラーチームの所属となる事を言う。双方のクラブオーナー、犬のオーナーの合意のもとに移籍が成立した場合、移籍後のクラブオーナーは速やかに移籍の事実をJFPSに報告する事。移籍した犬の移籍元のクラブオーナーの合意を確認するのは、移籍先のクラブオーナーの責任とする。クラブオーナーの合意がない場合は、もしくは事前の報告が無かった場合は3ヶ月ルールが適用される。
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