第28回JFPSフライボールトーナメント@東海市ディニーズガーデン 結果
第28回JFPSフライボールトーナメントは2008年11月02日 愛知県東海市ディニーズガーデンField5にて開催された。11月とは思えないほど、暖かな日差しのもとレギュラーチーム8チーム・オープンクラス1チーム・ノービスクラス2チームが参加して楽しい一日を過ごた。 当初、参加は東海地方の数チームだけと予想されたが、思わぬ参加数で大会は大いに盛り上がった。レギュラーの試合を見る機会がなかったThe Dogs of DGにとってもいい機会となった。
レギュラークラスの第1ディビジョン・第2ディビジョンとオープンクラスは合同でシングルラウンドロビン(4/4)を行い勝ちヒート数でそれぞれのディビジョンの順位を決定した。第3ディビジョンは3チームによるダブルラウンドロビン(4/4)を行い勝ちヒート数で順位を決定した。
参加チームと結果は以下の通りです。
順位 クラブ名 チーム名 勝ちヒート数 シードタイム B/Oタイム ベストタイム Div.1 1 いけいけボンバーズ いけいけボンバーズ 19 19"50 N/A 19"58 2 STRIKE WYVERNS STRIKE WYVERNS 11 20"00 21"04 Div.2 1 Free Way Success 9 22"00 21"00 21"69 2 いけいけボンバーズ とべとべアタッカーズ 7 23"50 22"79 3 Free Way Rockets 12 22"00 21"09 Div.3 1 TUNAMI TUNAMI 14 26"79 25"79 26"32 2 The dog of DG GO! GO! 7 32"00 26"83 3 The dog of DG ワンポイント 0 32"00 51"31 OPEN 群馬暴暴団・SSDC・スプラッシー SS暴C N/A N/A 25"18 Novice いけいけボンバーズ ぴよぴよパンパース 雪風・ジルバ・カブ。・さくら TUNAMI TUNAMI 幸・チャッピー・ロイ・チャチャ ディビジョン1はシードタイムを20秒以下で提出した、いけいけボンバーズとSTRIKE WYVERNSの2チームの対決となった。いけいけボンバーズは今年デビューした3匹のルーキーが順調に力を発揮。走り方や交差もかなり自信をつけてきたようにみえる。WYVERNSが必ずしもベストメンバーでなかった事、他に強豪がいなかった事など、ルーキーにとってはのびのびと練習の成果を発揮できる機会となった。今後接戦で競り勝つ喜びの経験をつんでいけば、犬達は更に一蹴り一蹴りに集中し、無駄な動きもなくなっていくと思う。いけいけボンバーズにとっては2005年5月以来の優勝へのカムバックとなった。当時、なかなか破る事ができなかった21秒の壁を破って日本記録を作っての優勝だった。JFPSとなってからは初めてのディビジョン1優勝となった。日本のフライボール創世記から親しまれていた名前が戻ってきた事は1フライボールファンとしてうれしかった。
ディビジョン2はシードタイム25秒以下の3チームによる対決となった。クラブFree WayはRocketsとSuccessの2つのチームを同じ22秒のシードタイムで提出したが、結果的にはSuccessが1回、Rocketsが3回のB/O(ブレークアウト)を出し、Rocketsは失格となり、順位を失った。ブレークアウトを出したヒートのポイントも失う。チームの中に新人がいる場合はシードタイムの決め方は難しい。少なからず、犬達は試合になるとテンションが上がり、練習では出た事のないようなタイムがでる場合がある。また、交差も慣れるにしたがってスピードを落とさずにすれ違えるようになる。犬を放す位置を 後ろに下げても助走がつく分だけ犬にスピードがついてタイム的には速くなることもある。異なる速さの犬達でチームを作っている場合、シードタイムによってその日のラインアップやどの犬がコアで走るかが決まってくる。シードタイムを上手に選ぶのもフライボールを楽しむ大事の要素の一つだ。大会まえの練習でははシードタイムをいくつにするかを焦点にして練習を組み立てるのも一つの方法だ。
ディビジョン3は今年デビューしたクラブならびに今回初めてレギュラーに参加するクラブから3チームが出場した。今年の5月にデビューしたTUNAMIはそれぞれの犬が、ボール、ターン、戻り、隣のレーンに気を取られる、などの課題を克服し、時にはリランをしながらも全ヒート完走し、初めてのリボンを手にした。フライボールを始めたばかりの頃は自分の犬のことしか気にする余裕はないが、次第にいかに自分の前後の犬が走りやすいようにするかに気を配るようになってくる。今回の会場となったディニーズ・ガーデンのクラブ、The Dog of DGは2チームを出して念願のレギュラーデビューを果たしてくれた。その中でもGO!GO!は前半に2度TUNAMIからヒートを勝ち取るなど、大健闘を見せてくれた。犬種別ではイングリッシュ・セターのトイが16点を獲得。後4点で初めてのイングリッシュ・セターのフライボールドッグになる。ワンポイントからは3匹のテリア(ヨーキー、ケアン、ウェスティー)と勢いをつけないと自分の重さだけではボールが飛び出ない軽量級のパピヨンが出場し、ほとんどのヒートを完走して見せた。これから色々な犬種でフライボールに挑戦する人たちにとって大きな励ましとなった。今回、1点(31.99秒以下)には届かなかったが、ラインアップ次第では犬種別で大いに賑わせてくれると思う。
個人タイトルではいけいけボンバーズのファランスにくわえ、Free WayのMUSIAがパピヨンでは初めての5000点を獲得、5犬種目のフライボールマスター入りを果たした。
今回、全てのレース終了後に時間的にもゆとりがあったので、希望チーム 、5チームによるシングルエリミネーション(3/5)を行った。扱いはオープンクラスと同じでポイントはつくが順位やタイムの記録はつかない。B/Oもない。組み合わせはくじにより、勝ち進めばそれだけ多くポイントを稼ぐチャンスがある。チーム構成はオープン扱いなので、クラブにまたがってもかまわない。遠方からきてれたチームの方々にお礼の意味を込めて企画してみた。岡山から来てくれたロイくんも参加してくれた。
11月としては暑いくらいの好天に恵まれ、初めての東海地方でのフライボールトーナメントは無事に全てのレースを終了した。このトーナメントに弾みをつけて、今後近畿方面へもフライボールの波を伸ばしていきたいと思う。