第32回JFPSフライボールトーナメント@ナゴヤドーム 結果

 

第32回JFPSフライボールトーナメントは2009年2月15日 ナゴヤドームで行われたわんにゃんドーム2009の中で開催された。 JFPSとして初めてのインドアトーナメントとなった今回のトーナメントはレギュラーチーム7チーム・オープンクラス2チーム の9チームが参加してたくさんの一般のお客様の見守る中楽しく競技を行った。

レギュラークラスの第1ディビジョンは4チームによるシングルラウンドロビンでシード位置を決定した後、シングルエリミネーション(敗者レース付き)で順位を決定、第2ディビジョン ・第3ディビジョンとオープンクラスは合同でシングルラウンドロビンを行った後、第2ディビジョンの2チームは優勝決定戦を行った。各ディビジョン共にシングルラウンドロビン は5/5エリミネーションは3/5でレースを行った。

参加チームと結果は以下の通り。

順位 クラブ名 チーム名 勝ちヒート シードタイム B/Oタイム ベストタイム
Div.1 チームYJC チームYJC 13 19"00 N/A 19"14
SSDC Red Shooting Star 20"00 N/A 20"51
チーム・スプラッシー チーム・スプラッシー 20"50 N/A 19"83
チームYJC Sky-Airs 21"50 N/A 20"43
Div.2 チーム・スプラッシー スプラッシー・チャレンジャーズ 17 23"00 22"00 25"20
TUNAMI TUNAMI 16 23"30 22"00 24"83
Div.3 The dogs of DG The dogs of DG 32"00 31"00 31"32
Open SSDC・スプラッシー・BAルンPA MAGIC PAWS N/A N/A N/A 27"27
犬と遊ぼう教室・BAルンPA・CHD Play with the dog N/A N/A N/A 33"14

第1ディビジョンでは栃木県からチームでバスをチャーターして参加してくれたチームYJCが室内のマットでも順当に実力を発揮して、優勝を決めた。通常の1位のロゼッタに加え、今回はテレビ愛知から寄贈された手にずっしりと重い優勝カップも贈られた。初めてのマットコンディションに加え、クロスを見るメンバーの不足もあり、日本記録を持つチームといえどもクロスのタイミングをつかみきれず、タイム的には伸びなかったが、フルスピードで交差する犬達に対して、フライボールを目の当たりにみる一般の観客の方々から、感嘆の息が漏れてきた。

第2ディビジョンでは昨年(2008)に4度の第2ディビジョン1位を決めた千葉県のチームスプラッシーと、ここ数ヶ月で昨年のデビュー以来着実に進歩を遂げ今年初めての千葉大会でもディビジョン1位を飾った静岡県のTUNAMIのガチンコ勝負となった。通常このディビジョンでは犬の犬種も豊富になってくる。ひたすら機械のように寸分の狂いもなく走り続けるマシーンたちによって100分の1秒の交差やターンをつめて競い合うディビジョン1の犬達に対して、走る事以外にもいっぱいの魅力をもっている犬達が飼い主の声援に応えるようにしてテニスボールを咥えて楽そうに走っているのがディビジョン2の魅力である。ドッグスポーツにあまり馴染みのない観客の方々にとっては一見ドッグスポーツとは縁のなさそうな犬達の走る姿は微笑ましく、一生懸命に走る姿は感動を呼んだ。

第3ディビジョンでは地元愛知県東海市のThe dogs of DGから1チーム、2回目のレギュラー参戦を果してくれた。ここのチームの犬種は更に豊富で、ケアン、ウェスティ、トイプードル、ヨーキー、パピヨンなど、まさにわんにゃんドームを訪れた観客の方々が連れている犬達を代表するかのようなチーム構成で、見に来た観客により一層の親しみを与える事ができたのではなかっただろうか。シードタイム−1秒を下回るタイムで走ることもなく、何度も完走を決めることができたので、初めてのディビジョン1位のロゼッタを持ち帰る事ができた。また、今回32秒未満で何度か完走し初めてのポイントを獲得したので、ラフティー(ヨーキー)、ジャスパー(ケアン)の2犬種で犬種別チャンピオンが誕生した。

オープンでは、岡山県、大阪府からまだチームとしては参加できない犬達が、オープン(混成クラブチーム)に加わり、関東地方以外ではなかなか開かれる機会の少ないこの大会を有効に活用してくれた。特に大阪から参加してくれたソラン(ラブ)、ポチャコ(トイプー)にとっては初めてのフライボールレギュラー(オープン)参戦であったことはもちろんの事、フライボールを見るのも初めてのことでした。ただでさえ緊張するフライボールデビューを観客に2重3重に取り囲まれたリングのなかで迎える事になった。2週間前の大阪でのノービス大会では問題なくできた事も、この状況のかなではなかなか集中できない。最後には何回か完走する事ができるようになってこの大会を終える事ができた事は、大阪に戻りフライボールの練習をチームメイトとする上で貴重な経験となった事と思います。チームの皆さん、ならびに対戦相手の方々には暖かい声援とご理解に感謝申し上げます。

通常のレースが全て終了した後に希望者により、エキストラレースをオープンクラス扱いで行った。チームはクラブに関係なく組み、ディビジョン1で優勝したチームYJCの俊足の犬達にはお助け犬として、希望のあるチームに入ってもらった。レースは1レース3ヒートで2レースずつ行われた。

今回の大会で獲得された個人タイトルは以下である。FMではヒナヒナ(チーム・スプラッシー)、FDCh−GではMischa(SSDC)、爆葉(チーム・スプラッシー)、FDChではリョーマ(チーム・スプラッシー)、FDXではCON、HANA(共にチーム・スプラッシー)、FDでははなびん(The dogs of DG),まりこ(SSDC)の8匹でした。

わんにゃんドームは土日通してのイベントであったが、フライボールはチーム競技ということで土曜日の参加数が見込めなかった事もあり、主催者側にお願いして日曜日のみの開催としてもらった。そのため、会場設営が金曜日に行えず、土曜日の イベント終了後の1時間と日曜日の開場前の2時間半という限られた時間での搬入、設営となった。通常の会場設営に先立ち、シートを敷き詰め、レーンにマットを敷き、周りにカーテンを張るなどの追加作業があったが、遠方からほぼ徹夜で走って朝着いたにもかかわらず、皆さんで設営を手伝っていただいたお陰で決められた作業終了時間の9時半前には設営を無事終える事ができました。いつもながら、設営を手伝っていただいた競技参加者の皆様に大変感謝を申し上げます。

日本で初めての室内レギュラー・トーナメントがナゴヤドームという華々しい会場をお借りし、2万人を超えるご来場者のなかで開催できた事を大変に幸せに思います。まだまだ知名度の低いフライボールを、多くの方々に観て頂く機会に恵まれた事は、今後この地域でのフライボールの普及発展にとって大きな1歩であったことは間違いありません。このような機会をわたくしたちのような小さな団体に与えてくれた、今回のイベントでドッグスポーツ全般をご担当された新ジャーナル社様、わんにゃんドームの主催者でもあり優勝カップを寄贈していただいたテレビ愛知様には、フライボールに対してのご理解とご支援に対して深い感謝の意を表したと思います。

 

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