第34回JFPSフライボールトーナメント@秋ヶ瀬公園 結果
第34回JFPSフライボールトーナメントは2009年4月19日 埼玉県秋ヶ瀬公園で開催された。 レギュラークラス15チーム・オープンクラス2チーム ・ノービスクラス6チームの合計23チームが参加して青空の下楽しく競技を行った。
レギュラークラスの第1ディビジョンは4チームによるシングルラウンドロビン(4/4)を行い、勝ちレース数でシード位置を決定、 その後シングルエリミネーション(敗者レースつき・3/5)を行い順位を決定した。第2ディビジョン は5チームによるシングルラウンドロビン(5/5)、第3ディビジョンは6チームによるシングルラウンドロビン(4/4)を行い、それぞれ勝ちヒート数で順位を決定した。オープンクラスは 2チームによる対戦をで4レース(5/5)を行った。
参加チームと結果は以下の通り。
順位 クラブ名 チーム名 勝ちヒート シードタイム B/Oタイム ベストタイム Div.1 1 チームYJC チームYJC 7(シード2) 19"00 N/A 19"19 2 いけいけボンバーズ いけいけボンバーズ 8(シード1) 19"00 N/A 18"27 3 FREE WAY Rockets 4(シード4) 19"50 N/A 18"66 4 STRIKE WYVERNS STRIKE WYVERNS 5(シード3) 19"55 N/A 19"54 Div.2 1 チームYJC Sky-Airs 17 20"50 19"50 19"94 2 群馬暴暴団 雷神 11 20"50 19"50 19"94 3 SSDC RED VOLTAGE 11 20"50 19"50 19"96 4 CHD CHD2 7 21"00 19"50 20"79 5 チーム・スプラッシー チーム・スプラッシー 4 22"00 19"50 21"59 Div.3 1 FREE WAY Success 16 23"00 22"00 23"12 2 いけいけボンバーズ とべとべアタッカーズ 14 23"00 22"00 22"38 3 TUNAMI TUNAMI 9 24"00 22"00 23"85 4 SSDC Red Shooting Star 8 23"00 22"00 25"09 5 チーム・スプラッシー スプラッシー・チャレンジャーズ 8 23"50 22"00 22"64 6 CHD CHD3 5 23"50 22"00 23"95 Open スプラッシー・TUNAMI Bow Wow Dreamers N/A N/A N/A 29"60 BAルンPA・SSDC・WYVERNS 舞バーン’S N/A N/A N/A 27"96 ノー ビス
群馬暴暴団 SSDC+スプラッシー STRIKE WYVERNS−B+SSDC CHD+BAルンPA ぴよぴよパンパース+チームYJC TUNAMI
第1ディビジョンはシードタイム20秒未満で提出のあった4チームで行われた。どこのクラブよりも早く第2世代の育成に成功し2006年4月に18.32の日本記録を樹立。日本のフライボール界の一時代を築き、現在も18.24の記録を保持、日本のフライボールを常にリードしてきたチームYJC。そのYJCに遅れること3年。昨年デビューした第2世代の犬達(TOP,てぃだ)、新人URUと第1世代のジャスミンの4匹で望む新生いけいけボンーズは第1レースで18.27を出し、クラブ記録を日本新まで100分の3秒のところまで更新してきた。FREE WAY Rocketsでも(clair, トントン、Melody, Raiz)と 新旧織り交ぜたメンバー構成で第1レースに18.66を出しクラブ記録を更新。FREE WAYとしては初めての18秒台を出した。3匹のラブラドールを主体にしているチームYJC。3匹のBCを主体にしているいけいけボンバーズ。3匹のA.シェパードを主体にしているFREE WAY Rockets。これまで幾度と無く、その圧倒的な実力と、苦境に立たされた時の人犬の精神力、ゆとりと駆け引きでピンチを乗り越えてきたチームYJC。今回もベストタイムで1秒近くもいけいけボンバーズに差を開けられていたのにもかかわらず結果的には優勝を手にしたYJCだ。台頭する新勢力をどう交わしていくか、これからも大いに楽しみだ。
第2ディビジョンはシードタイム23秒未満で提出のあった5チームで行われた。このディビジョンのブレークアウトタイムは、このディビジョンで提出された一番速いシードタイムから1秒を引いたタイム、19.50に設定された。19.50秒より速いタイムで走ったチームはブレークアウトとなり、そのヒートの負けが告げられる。ポイントもつかない。ディビジョンは通常、参加申し込みのあった全レギュラーチームのシードタイムを速い順にならべ、シードタイムの間隔が比較的広いところで区切られる。その場合、各ディビジョンのチーム数が出来るだけ均等になるように、また走行するヒート数が均等になるようなところで区切られる。したがって、シードタイムを提出する時は自分達のチームがどのディビジョンに入るか、また、ブレークアウトタイムがいくつになるか、わからない。自分のチームが提出したシードタイムがディビジョンの先頭になってしまった場合は、自分達のシードタイムより1秒以上速く走った場合には失格となる。自分達のシードタイムがディジョンの最後になった場合は、提出したちシードタイムより2秒以上速く走れないと優勝は難しくなってくる。北米の一般的な大会の場合、2つのリングでディビジョンは6〜10に分かれ、ディビジョン内のシードタイムの差は0.5秒くらいになり、ゲームはいっそう面白くなってくる。今回のディビジョン2ではシードタイム20.50で提出されたSky-Airs、群馬暴暴団、SSDCのベストタイムは19.94〜19.96と非常に白熱した試合が多く見られたが、タイムにムラの少なかったSky-Airsが確実に勝ヒート数を積み重ね逃げ切った。
第3ディビジョンはFREE WAY Successがとべとべアタッカーズとのレースでは1対3と負け越したが、その他の対戦では丁寧に勝ヒート数をかさね、優勝をものにした。FREE WAY Successは現在犬種別ポイントランキングのパピヨンでトップを走るMUSIA・FUSIAを中心にベテラン犬のブルー、LADY、それに昨年デビューしたラブによって構成されたチームで今回も安定した走りを見せてくれた。
ノービスではチーム・スプラッシーからサルーキーが登場し、その華麗な走りは見るものの心を奪った。サイトハウンド独特の伸びのあるしなやかな走りで4つのハードルを越え、優雅なターンも披露してくれた。隣のレーンを走る犬も無視できた。今までにテリアからラブ、BCまで、様々な犬種に挑戦してきたチームのノウハウと、飼い主さんの犬と一緒に走りたいという思いに犬は応えてくれた。1985年にNAFA(北米フライボール協会)で記録を付け始めてから今までに2匹のサルーキーがフライボールに成功している。一つは1990年台前半にカナダのEast EndersというチームからPam Reid(日本にも講師として来日したことのあるドッグトレーナー)がサルーキーで初めてのFDChを達成。その後20年近くが過ぎ、2匹目のフライボールサルーキー(カナダのRocket Relayという過去に何度か世界記録を出しているチームに所属)が、現在サルーキーで1stFMを達成し犬種としての記録更新中だ。サイトハウンドでフライボールを競技する上での課題はこれからも色々と出てくるだろうが、チームの暖かい応援の元に頑張って欲しい。
個人のタイトルでは、YJCのユキが日本初のFMCh(15,000点)のタイトルを獲得した。YJCの海がFMX(10,000点)を獲得。チーム・スプラッシーのマヒナとSSDCのREXがFM(5000点)。FREE WAYのクレアがFDCh−G(2500点)、CHDのシェリー、チーム・スプラッシーのCON、群馬暴暴団の珊瑚がFDCh(500点)、SSDCのまりこ、ビッケ、いけいけボンバーズのジルバがFDX(100点)、Club-BAルンPAのFIFA、CHDのサラ、SSDCのコロがFD(20点)のタイトルをそれぞれ獲得した。また、今回CHDの虹雪葵(こゆき)がミニチュア・ダックスフンドで初めてポイントを獲得し、21犬種目の犬種別ポイントチャンピオンが誕生した。