トーナメントはチームが提出した出場申込書に記載された時間によってシーディングされる。締切日以降にトーナメントディレクターは出場チームをディビジョンに分ける。各ディビジョンのブレークアウトタイムはそのディビジョンの一番速いチームのシードタイムより1秒短いタイムになる。第一ディビジョンを除いて一番速いチームのシードタイムより1秒以上速く走ったチームはそのディビジョンのブレークアウトになり、そのヒートの負けを宣告される。また、
JFPSのポイントも与えられない。もし、電気式ジャッジングシステムが作動しない場合にはこのルールは適用されない。
注記: トーナメントタイムシートにはB.O.と記入され時間は記入されない。そして負けと記されるl。
(@) 一つのトーナメントで3回以上ブレークアウトしたチームはトーナメントの如何なる順位も与えられない。
JFPSのポイントはブレークアウトをしなかった時間には与えられる。
(A) もし、両方のチームが一つのヒートでブレークアウトした場合は両方のチームとも負けとみなされJFPSのポイントは与えられない。
(B) もし、片方のチームがブレークアウトをして、もう一方のチームがそのヒートを終了しなければ両方のチームとも負けとみなされる。
(C) もし。タイミングテーブルがブレークアウトを宣告しそびれて、レースが終了してしまった場合、ブレークアウトして勝ったチームは負けと書き換えられる。もしそれによってレースの勝敗が付かなくなった場合はレースの結果が出るまで追加のヒートを行う。
(D) 総当り戦の結果で勝ち抜き戦のシーディングが決まる場合は順位の付く資格の無いチームは最低のシーディングになる。
(E) 勝ち抜き戦において、順位をもらう資格の無いチームは負けを宣告される。
(a) 走行(Run) : 犬は静止した状態からでも走っている状態からでもスタートできる。其々の犬は4つのジャンプを順番に跳び、ボックスを作動させ、4つの全てのジャンプを順番に跳んでスタート・フィニッシュラインまでボールを口に咥えて戻って来なければならない。最初の犬が体のどの部分でも(地面についていても空中でも)スタート・フィニッシュラインにたどり着いた時のみ、2番目の犬は体のどの部分でもスタート・フィニッシュラインに到達する事ができる。(通常これは鼻と鼻がスタート・フィニッシュライン上ですれ違う事になる。)そして、以下4匹の全ての犬と再度走らなくてはいけない犬も同様にする。
(b) フォルス・スタート(ベテランクラスを除く)
(@) 犬の如何なる部分もしくはハンドラーの如何なる部分もしくはその持ち物が、地面についていても空中でもレースの時間計測前にスタート・フィニッシュラインを通過した場合はラインジャッジ及びメインジャッジによって違反が告げられ、そのヒートは再度スタートをやり直す。
(A) もし同じチームがそのような違反を同一ヒートで2度告げられた場合は、違反を告げられ、その犬はもう一度全ての犬が走り終えた後で再走しなくてはいけない。
(B) もし、たまたま2度目のフォルス・スタートが対戦相手の1回目のフォルス・スタートと重なった場合はそのヒートはもう一度やり直す。
ベテランクラスの場合、フォルススタートがあってもヒートはやり直さないが、フォルススタートをした犬はヒートを終了させるために再送する。
(c) ボックスの誤作動 : ボックスが誤作動する時はボックスローダーはメインジャッジに知らせる。そのヒートは中断される。メインジャッジはそのボックスを調べる。もし、メインジャッジがボックスが誤作動をしたと思う場合はそのヒートはもう一度やり直される。もし、ボックスが正常に機能しているとみなされた場合はそのヒートは没収される。もし、チームに他のボックスが無く、またボックスが正当な時間内に直せなければ、そのヒートと残りのすべのヒートは没収される。もし、ボックスが再度同じレースで誤作動した場合、もしくはスペアのボックスが誤作動した場合はそのヒートと共に
そのレースの残りの全てのヒートは没収される。
(d) ファウル:もし犬がレースレーンに排泄した場合は、
ジャッジはヒートを中断し、相手チームはエスティメイトタイムで勝ちが与えられる。もし、犬が第1ヒートの前、もしくはヒートの間に排泄した場合はジャッジは相手のチームに次のヒートの価値をエスティメイトタイムで与える。タイムはESTと記録され順位を決めるのには使われない。
(e) ボックスローダーの行為 : ボックスローダーはウォームアップの時、転がったボールを回収する時、新たにボールを供給する時以外はボックスの後ろで直立姿勢を維持しなくてはいけない。ただし、相手のチームの邪魔をしない限り、声による声援だけは与える事ができる。対戦相手への礼儀として、ボックスローダーはヘッドジャッジがそのヒートの勝敗を決めるまではその姿勢を保つ事。もし、ジャッジの意見でボックスローダーがこれらの何れかのルールに違反したとみなした場合はそのチームはそのヒートを没収される場合がある。
(f) レース内のインターフェアレンス(干渉) : もし、犬もしくはチームのメンバーが対戦相手のチームへの妨害をした場合は干渉を引き起こした方のチームはそのヒートを没収される。これはレーシングレーン、
その周辺のエリア、犬が走行を待っているエリアでの干渉を含む。干渉とは他のチーム犬がレースで走行するのを妨げることを定義する。犬が転がったボールを相手のチームのエリアに追いかけて行くのは必ずしも妨害とはならない。妨害された方のチームの時間はEst(Estimated)と記録され順位を決めるのには使われない。(そのチームの平均的な時間をジャッジが採用する。)干渉を引き起こした方のタイムシートにはINT(Interference)と記入され負けを宣告される。
(g) ディストラクション(混乱) : チームのメンバーは対戦相手のチームを如何なる手段でも混乱させたり、犬の為に物を投げてはいけない。(例えば、ボール、おもちゃ、フリスビー、ダミー、手袋、おやつ、など)チームのメンバーは転がったボールを拾うことを要求される。これらの違反に対する最初の行為は警告である。そのレース中の二度目及びそれ以降の違反行為はそのヒートの負けになる。
(h) 安全危惧 : もし、ヘッドジャッジの意見でヒートを走っている最中に安全に対する危惧があると判断された場合はそのヒートは中断され、安全を確認した上でもう一度走りなおしをする。
ラインアップはペナルティー無しで変更しても良い。
(i) フラッグ : フラッグを上げられた犬は4匹の犬がすべて走った後にフラッグをもらった順に再度走らなければならない。犬が再度走らなくてはならないレースの違反は以下を含む。
(@) ESJ(電気ジャッジングシステム)、ラインジャッジもしくはメインジャッジにフォルススタート
、ホットクロスを告げられた場合。もしESJ無しで走っている場合はラインジャッジが違反を告げる。
(A) ジャンプをミスした場合
(B) ボールを持たずに其々のジャンプを順番に跳ばなかった場合
(C) ボックスを作動させなかった場合
(D) ボックスを作動させる前にボールをカップから持っていった場合
(E) 犬がボールを持たずにスタート・フィニッシュラインを通過した場合
(F) ボックスローダー、観客、ハンドラーによる不適切なアシストがあった場合
(G) ハンドラーもしくは彼らの持ち物が犬の走行中にスタート・フィニッシュラインを通過した場合(ただし倒れたジャンプを直す時、あるいは転がったボールを拾う時は除く)
(j) 倒れたジャンプ : 走行中に犬がジャンプを倒したチームは全ての犬がジャンプがあたかもあるように跳べば罰則を受けない。ハンドラーやチームメンバーは倒れたジャンプを、どちらのチームの妨げにならず、かつ犬を導く事がない限り、直す事ができる。
(k) 仲裁 : 犬がボールをキャッチしようとしたが、ボールがカップの中に跳ね返って入ってしまった場合にはボックスローダーは犬がボックスを作動させる事ができようにボックスを(罰則無しで)リセットする事ができる。この時だけボックスローダーは犬にペダルを押す事を指示することができる。
(l) フィニッシュ : 4匹の全ての犬が滞りなく完走した最初のチームがそのヒートに勝つ。フィニッシュは最後の犬の体の如何なる部分でもフィニッシュラインにたどり着いた時である。
(m) 勝者 : ヒートの勝者を決める。
(@) ESJ(電気式ジャッジングシステム)を使ってヒートをしている時は僅差のヒートの勝敗はESJの時間で決められる。もし、その差が0.003秒以下の場合は(例えば21.798対21.801の場合)メインジャッジは引き分けを宣言する。
(A) マニュアルジャッジング(ESJが無い場合)でヒートが引き分けと判定された場合はメインジャッジ及びラインジャッジの意見は満場一致でなくてはならず、時間ではなく彼らのフィニッシュライン上の目視判断による。もし、ラインジャッジが同意しなければ、メインジャッジはラインジャッジと協議をして勝者もしくは引き分けを宣告する。